3つのタイプから見つけるオススメのノートアプリ
こんにちは、ごりゅごcastです。
今週のNewsletterでは、こんな話をします。
今週のPodcastの更新
今週ハマったもの「Anki」
タイプ別「ノートアプリの選び方」
3つのノートテイキングのスタイル
The architect(建築家)
The gardener (ガーデナー)
The librarian(図書館司書)
その他、クイックキャプチャのためのアプリ
あとがき
今週のPodcastの更新
今週のごりゅごcastでは、Apple Watchの基本の話から始まり、Obsidianと手書きアプリのメリットを比較したり、Obsidianを「役立つ」ものにするにはどうするか、みたいなことを話したりしています。
TaioというJavascriptが動いてGithub連携もできるiOSのマークダウンエディタの話や、最近晴菜が新しく始めた「毎朝の落書き」の話から、どうやって習慣化するか、なんてことも話しました。
Taioというエディタは、個人的には「多機能すぎていらん」なんですが、Javascriptをエディタ内で動かすことができて、WorkingCopyを使ってGithubと連携できて、それらを独自の「ショートカット」で合体させてなんでもできる。iPadで「あらゆること」をやりたい人には超スーパーウルトラ夢があふれまくりなアプリです。
また、毎週金曜日に更新してるブックカタリストでは「ゲンロン戦記」について語りました。
ブックカタリスト第04回:ゲンロン戦記 - ブックカタリスト
今週のPodcastは大体こんな感じです。
今週ハマったもの「Anki」
そして、今週ハマってたのが、先週に紹介した「Anki」
Ankiを使って英語を聞き取れるようになる by ごりゅごcast • A podcast on Anchor
これが、思っていた以上に楽しくて、良い意味でスマホの使い方が変わり、ゲームとかSNSやらずにAnkiを触って遊んでます。
Ankiの一番一般的な使い方は「英単語を覚える」ことですが、それ以外に「本で読んだ内容を忘れないようにする」という目的でも期待以上の効果がありそう。
この「本で読んだ内容を忘れないようにする」仕組みの実現には、以下の2つのページが大変参考になりました。
効果的な学習法: 知識を定式化する20個のルール (目次) - rage2050の日記
Obsidian_to_Ankiの使い方 : ZettelkastenとSRSを組み合わせる
簡単にまとめると、本で読んだ内容や、その他覚えたいことはなんでもObsidianにメモをして、その中から「覚えたいと思うこと」に関する超簡単な問題を作る。そして、その問題をプラグインを使ってAnkiと連携させて、適切なタイミングで思い出せるようにしよう、という感じ。
Ankiというツールの「思い出す間隔の管理」が超優秀で「Ankiに保存しといたらもう忘れないわ」と思えるようになったことで、日常生活のいろんなことの感覚が大きく変わりました。
英単語にしても本の内容にしても「もう忘れないから忘れてもいい」という謎の解放感。
2021年の初っ端から「今年一番いいと思えるツールに出会えたかも!」ってすごくいい気分になってます。
タイプ別「ノートアプリの選び方」
本日のメイントピックは「ノートアプリの選び方」です。
最近は海外のNewsletterだとか研究論文みたいなのを色々読んでいるんですが、Ness Labsというところで紹介されていた「タイプ別のノートアプリの選び方」というのが大変しっくりきたので、ざっとまとめてみたいと思います。(独自に要約&追記をしているので、細かいニュアンスなどは異なります)
詳細はこちらから → How to choose the right note-taking app: the ultimate guide - Ness Labs
3つのノートテイキングのスタイル
人間にはいろんなタイプがあり、ノートの取り方にも色々なタイプが存在します。
The architect(建築家)
The gardener (ガーデナー)
The librarian(図書館員)
この3つのタイプを基準にして、自分と相性の良いノートアプリを探してみましょう。
The architect(建築家)
建築家は、計画を立ててプロセスやフレームワークを設計することを楽しみ、アイデアを簡単に構造化できることを好むような人です。
建築家タイプにおすすめなのは、ページとカテゴリに基づいた階層構造を持つアプリです。こういったアプリは、大規模なプロジェクトの整理&生産性の管理にも向いていますが、構造化されたフレームワークをきちんと考え、ワークフローをしっかり作り込む必要があります。
注意すべきは、建築家タイプにおすすめなアプリはどれも習得が大変で、メモを取ることだけなどのシンプルな目的には、機能が過剰すぎるかもしれないことです。
建築家タイプにおすすめなアプリは以下の3つ。
Coda(Macのウェブサイト制作アプリとは異なるもの)
🐷個人的には、どれも個人で使うというよりチームで使うのが向いている印象。どれも多機能すぎて、個人が知識を管理するにはルールが多すぎて破綻しそう。
The gardener (ガーデナー)
ガーデナー(庭師)は、探検を楽しみ、様々な考えを一緒に接続し、アイデアを成長させることができることを好むような人です。
ガーデナータイプにおすすめなのは、双方向のリンクを作ることができ、ノートが何にリンクしているかだけでなく、どのノートがそれにリンクしているかを見ることができまるアプリです。新しいアイデアをブレインストーミングしたりアイデアを生み出すことが目的のライターや研究者には、これらのアプリは特におすすめです。
ガーデナータイプにおすすめなアプリは以下の4つ。
また、DynalistもWorkflowyも、今年中に双方向リンクを実装すると発表しています。そうなればこれらのアプリも良い選択肢になるかもしれません。
The librarian(図書館司書)
図書館司書タイプは、資料を集めたり、カタログを作ったりするのが好きで、自分のアイデアを簡単に取り出すことができることを好むような人です。
静的な情報を大量に保存する必要がある場合にはこのタイプのアプリがおすすめです。ウェブクリッピング、豊富なフォーマット、ファイルの添付、タグ付け、メモのフィルタリング機能があれば、本のメモ、会議のメモ、レシピなど、必要な情報を素早く保存してアクセスしたいような人には特におすすめです。
図書館司書タイプにおすすめなアプリは以下の3つ。
その他、クイックキャプチャのためのアプリ
その他、素早くメモを取るためには以下のようなアプリがおすすめです。
Apple note,Google Keep, Simplenote, Zoho notebook
これらの「クイックキャプチャのためのアプリ」を使う時には「マインドガーデン」ではなく「マインドバックヤード」を作ってしまいがちなので、その点を気をつけないといけません。
あなたがどのタイプの人であろうと、コレクターからクリエーターになりたいのであれば「クイックキャプチャのためのアプリではない」カテゴリーのアプリを検討するのが役に立つかもしれません。
🐷ちなみに、この記事の著者はRoam Researchを使っており、このニュースレターを書いているごりゅごはObsidianを使っています。そして、著者は言外に「ガーデナータイプがおすすめ」と言いたそうな印象を受けました。
あとがき
Zettelkastenのデジタル進化版「LYT」について学んでから、Obsidianの使い方が自分の中で大きく進化しました。
_START HERE - LYT Kit - Obsidian Publish
そこから英語学習、というかAnkiに興味を持って海外記事を読む事が増えています(99% DeepLを使用)
以前ブックカタリストでも話したんですが、最近は「下手に自分で考える前に、先人の知恵を借りる = 良質な資料をきちんと読む」「その後に自分で考える」ってした方がなにをするにも効率がいい。要するにやっぱり、大体のことは、めんどくさくて遠回りに見えることの方が近道になる事が多いんだな、って感じてます。
そんな中で読んだ下記2記事が、これまた大変興味深いものでした。
How to write good prompts: using spaced repetition to create understanding
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という感じで、来週はこれらの記事を元に「記憶の効果」について「簡単に」まとめたいと思います。(どっちもクッソ長いな、と思ったら、日本語で合計10万文字超え)
Ankiって勉強だけでなくライフログ的な観点(Remember Everything)からも良さそうだな、って思ってたんですが、この2記事はその辺りも見事に言語化してくれており、大変興味深いです。
今後のNewsletterでは「PKM」(個人の知識管理)について掘り下げていこうと考えています。
その中でもやはり基本になるのは「記憶」だな、と改めて感じています。
最初にこういう「記憶」の話をして、そこから順番に知識の整理(Obsidianの話)の仕方に進めていけたらな、と思います。
そんな感じで、色々とNewsletterの方向性は模索中ではありますが、これを読んでくださったあなたが「いいね」ボタンを押してくれたり、ブックカタリストもiPad Workers Newsletterも読んでいただけたら、こんなに嬉しいことはありません。