こんにちは、ごりゅごcastです。
今週は、ついにようやく作ってた本がKindleでDLできるようになりました。
昨年3月にiPadの本を作り、そこから学んだことを生かした次回作、って感じで本当は3〜4ヶ月後くらいに出したかったやつなんですが、気がつけば1年経ってしまったという多分人生で一番作るのに苦労した本です。
1回聞いてだけで全部書けるわけではない
今回の本は、夫婦でgitを使ってデータを共有したり、Pandocというツールを使って「自力で」マークダウンファイルをEPUBに変換したりなど、色々と新しい試みをしてるんですが、ごりゅごが味わった最も新しい体験は「ライター」という立場で本を作るということでした。
今回は「著者:五藤晴菜」で本を作って、ごりゅごは「著者に話を聞いてテキストにする」という仕事(ゴーストライター)をやりました。
以前も1回2回、雑誌のコラムとかはこの方法でやったことがあって、これがすごく「得意なことを組み合わせられた」って感じだったんですが、いざこれで本を作ろうとするとクッッッッッソ難しい。
聞いた話をテキストにしようとすると、まあ色々とわからないことは出てくる訳です。
数千文字程度のテキストは、その場で話を聞いて、その場で書いてしまう、って方法でうまくいきましたが、数万文字単位のテキストでそれは流石に無理。
もちろん最初に「目次案」に相当することを考えたりして話を聞いてるんですが、途中でわからんことがいっぱい出てくるんですよ。
操作方法とかがわからないだけなら調べりゃいい、って感じなんですが「著者」はどう思ってるのか、どういう風に使ってるのか。こういうのは、わからなかったら著者に聞くしかない。
そういう場合は、タイミングを見計らって晴菜さんに聞いてみる訳ですが、まあお互い色々めんどくさい。
書いてるごりゅごは「とっとと先に進みたい」から今すぐ聞きたい訳だけど、晴菜さんだってその時はお仕事しているので、毎回相手してられるわけでもない。
そもそも論で言えば、ちゃんと書くべきことをまとめて聞けてないのが悪い、ってことなんですが、書く側としてもそれを1回で全部聞きたいことを聞き切るのは、正直めっちゃ難しい(ということをやってみて思い知った)
著者とライターの(収入的な意味での)評価
芸能人が書いた本など、ゴーストライターが書いた本や記事というのは世の中に結構あるものですが、自分でこれを体験してみていろんなことを考えさせられました。
一般的に「著者に話を聞いて別の人が本にする」っていうスタイルの場合、印税山分けならば著者印税10%を「著者7〜8、ライター2〜3」くらいで山分けする、というのが平均的な比率だと聞きます。(もちろん1冊書いて何円、という契約の場合もある)
自分で本を書いたことがある立場からすると、ゴーストライターとして本を場合は単純に収入は7〜8割減になってしまう、という計算です。
もちろん、知名度がある著者ならば、それに乗っかって売れるという可能性は高くなるし、そもそも「本の内容」自体は相手のものなので、一人で全部ネタを絞り出せなばならない場合とはいろんなことは違います。
ただ、ゴーストライターとして書くのと、自分でネタ出しして本を書くのって、なんていうか大変さで言ったらほとんどどっちも変わらなかったんですよね。
むしろ、自分の好みとか能力からいったら、自分一人で書いた方が楽だわ、って感じるくらい。
もちろん自分で本を書く場合には、そのための「ネタの蓄積」というのは必要なので、続けて何冊も書くことはできないんですが、それでもやっぱ「自分で書いた方がいい」と思えるくらい大変でした。
「書ける」ことの社会的・経済的評価
で、こういう体験をして感じたのが、要するに「文章を書ける」ということだけでちゃんとお金をもらうのは難しくて、そこに何らかの付加価値を生み出せないといけないんだよな、ってこと。
音楽や絵画、アニメーションなどの業界と同じく「文字を書く」という業界も「それができる人ならいくらでもいる」世界なので、それだけでは全然評価されないし、収入的にも不利。
今回のiPadの本は、自家製で、夫婦二人で一緒にやる仕事なんで収入の配分というのは気にせずに作ることができました。
お互いが得意なことを組み合わせた方法なので、世帯として見ればすごく効率が良いことだったと思います。
ただ、それなりにテキストが書ける、という能力だけでは生活していくのはすごく難しい。
今はKDPでセルフパブリッシングはそれなりに上手くいってるけど、アメリカの流れなんかでいうと、これもそのうち、みたいなことになってくるだろうから、今のうちにその次の準備も必要になってくる。
そんな感じでいろんなことを考えて、常に何かに付加価値を加え続けられるように考えていかないとな、と感じた次第です。
まあ自分の場合、生き残りの方法とかを考えること自体も楽しめているんで、人生は楽しいです。実に楽しくて幸福な人生を歩めているな、と思えるように生きようとしてるし、実際そうだとも思えています。
🎙631.KindleでiPadの本を作りました
1年ぶりくらいで新しいiPadの本を作ることができました。
Kindle Unlimitedでも読めるので、iPadをお持ちの方も、iPadが気になる方も、是非お手にとっていただけたら嬉しいです。
書籍情報
2021年4月2日発売(予約注文受付中)
Kindle Unlimited対応
Kindle価格:700円
Amazon.co.jp: iPad Workers ノートアプリとApple Pencilの活用 eBook: 五藤晴菜, 五藤隆介: Kindleストア
🎙631.KindleでiPadの本を作りました by ごりゅごcast • A podcast on Anchor
📱iPad Workers新刊発売のお知らせ
晴菜さん目線での本を作った感想と、gitについて&gitで便利だったところが語られています。
📖iPad Workers新刊発売のお知らせ - iPad Workers Newsletter
🎙 ブックカタリスト009 『妄想する頭 思考する手』
ブックカタリスト、今回は、特に「本をつまみにいろいろ話した」って感じがして、実に楽しかったです。 回を重ねるごとにより「ブックカタリスト」になってきてる感じで楽しいです。
ブックカタリスト009 『妄想する頭 思考する手』 - ブックカタリスト
🎙ジュン先生にインタビュー
教師のiPad仕事術を書いたジュン先生にインタビュー。
ジュン先生がApple純正のMagic Keyboardを購入されたので、HHKBとの使い分けなど、iPadの使い方について聞いてみました。
ジュン先生の買ったキーボード⌨️
iPad Air(第4世代)・11インチiPad Pro(第2世代)用Magic Keyboard:https://amzn.to/3wkj7cj
ジュン先生のNewsletter「こだわりらいふ」:https://kodawari.substack.com
🗂 プロジェクトとエリアを混同しないPARAメソッド
PARAメソッドというのは、TIAGO FORTEさんが考案したデジタル情報を管理するためのシステムで「プロジェクト」という言葉について、よいヒントを与えてくれる方法論でした。
プロジェクトとエリアというものを混同しないことが極めて重要で、これをきちんと区別してとらえる、っていうのは「どんな方法論でも使える」テクニックだと思います。
🗂 プロジェクトとエリアを混同しないPARAメソッド - ナレッジスタック
来週はついに息子の入学式で、多分その次の週からはごりゅごcastノーマル更新ができると思います。
小学校の予定がなんにもわからないので、いつからどうなるのか、というのがなんにも決められません。
入学式についての案内はあるんですが、それ以降の予定やら日程やらというのが100%不明。
記憶が確かなら、入学式の翌日は始業式で、新一年生はお休みのはずだけど、そのあたりほんとに何にもわからない。
多分全部一気に入学式で案内あるんだろうけど、事前にわかることあれば知っておきたいんだけどなあ。
そういう残念な気分を吹き飛ばしてくれるかのように、新しい本は割と良い感じで推移しております。
予約段階で前作より良い数字で、Amazon 売れ筋ランキングも100位目前。
Kindle Unlimitedで読んでいただけるだけでもちゃんとごりゅごcastの収益になりますので、加入されている方はご覧いただけると嬉しいです。
また、AmazonのレビューやTwitter、ブログなどでご紹介いただけるのも、ものすごく大きな力になります。
本のスクリーンショットは、いくらでも公開していただいて構いません。
紹介用画像セットもあるので、必要ならばこれもご利用ください(表紙や、コピペ用の目次もあります)
https://drive.google.com/drive/folders/1lxIVSe2LmEJWBjWTEAeLp1WtV091CZts?usp=sharing
もしも本を気に入っていただけて、ごりゅごcastを応援してやろう、と思っていただけたら、是非ともレビューや、紹介をお願いいたします🙏
今週も最後まで読んでいただきありがとうございます。
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