これからの時代に考えたいPKM(パーソナル・ナレッジ・マネジメント)
こんにちは、ごりゅごcastです。
2020年は、このニュースレターを含めて、新しいことをたくさん始められた年でした。
その中でも最も自分にとって影響が大きかったのがObsidianという「ノートアプリ」との出会いでした。
この出会いから「本を読む行為」が楽しくなってブックカタリストという新しいPodcastも始められたりしたんですがそれらはひとまず置いといて。
今自分が大変Hotで熱中している「PKM」というものについて話したいと思います。
これからの時代に考えたいPKM(パーソナル・ナレッジ・マネジメント)
PKMとは「パーソナル・ナレッジ・マネジメント」の頭文字をとったもので、日本語訳をシンプルにあてるのならば「個人の知識の管理」という感じでしょうか。
この言葉だけ見てみると「ノート術」「記録術」「ライフハック」といったそっち系の人が好きそうなキーワード満載の用語に見えます。
ただ、これらのキーワードをじっくり見てみると、出てきている言葉は知識の「保存」でも「整理」でも「活用」でもなく「マネジメント」という「運営」「経営」「管理」などと訳される言葉が使われています。
この辺りの言葉の違いというのが、時代の流れというか考え方の変化というか、少なくとも自分が10年ほど前にときめいた「全てを記憶する」とは大きく異なる意味合いを持つものになっています。
人類がデジタルツールを手に入れ、スマートフォンの登場からSNSの隆盛までの流れの中で、知識や情報は記憶や保存だけでは対処することができず「管理」「経営」が必要になる。
そんなこれからの時代を象徴する意味でも大変興味深く、また単純に新しく出てきた「Scrapbox」「Roam Research」「Obsidian」などのネットワークベース、リンクベースのPKMツールの「新しい使い方」を調べたり、試したり、考えたりしてるだけでもすごく楽しいです。
という感じのことを年末年始に色々と考えてたら、大変いいことを思いつきました。
そうか、こういうことをPodcastで話して、そしてこれをテキストでまとめてメルマガで配信して、そしてそれをまとめて本にすればいいんだ!!!
そういえば俺、いっときPodcastで話したことをnoteとかでテキストにしてたことがあったけど、あれめっちゃ早く書けた。しかも後から読み返してみると、これが超早くかけた割には割と出来が良いものができてる(という自己評価)
ニュースレターとして配信することで、毎週1本原稿を描かねばならぬという締切効果も加わって、割といいペースで本をつくれちゃったりするんじゃなかろうか、なんて考えながらニヤニヤしています。
MacでUS親指シフト
そんな中で1つ問題になってくるのが「日本語入力」
2020年の12月に、腱鞘炎?なのかなんなのか、左手の小指を痛め、文字入力が大変に不便な生活を送っていました。
新しいフライパンがクッソ重たいなどいろんな原因が考えるられるんですが、自分の普段のキーボードの使い方が、すごく小指に負担がかかる使い方をしているというのもほぼ間違いなく原因の1つ。
(Aの左にあるコントロールキーを多用するほか、シフトキーも左しか使わず、半ば無意識に小指を捻っていたりなど(多分)正しいフォームの正しいタッチタイプができていないことも原因だと思った)
こういうことをふと正月に考えて、そうだそういえば昔スペースキーを長押しするとシフトキーの役割にする、てのをKarabiner使ってやってたぞ。これなら小指の負担が減らせる!!!
みたいな流れで色々考えてたら、そこからふと「そういえばUSキーボードで親指シフトって使えるのかな?」って思いつき、調べてみたら、あっけなく発見。
US親指シフト:MacのUSキーボードで快適に親指シフト入力するスマートな方法(2018/7改訂版) - Qiita
あーなんかこれは運命な感じする。親指シフト練習してみよう。親指シフトって「効率がいい文字入力の方法」みたいに言われてるけど、別に早く文字入力ができなくてもいい。ローマ字入力と同じスピードで入力ができて、指への負担が減りさえすれば目的は達成。そういうふうに考えるんだったら、練習する価値はあるかも。
ついでに言えば、親指シフトならば(キートップに印字がないから)「ブラインド」タッチ率100%で、無駄な動きのない、効率のいい運指にもなるはず。
とにかくこれを機会に「指に負担がかからない、優しい、正しいキーボードの使い方を覚えよう」と思い立ちました。(ゆっくり、丁寧に、少しずつ効率を上げる、が今年のテーマの1つ)
乗り換えを決意できた理由
「これを覚えるとiPadなどを使う時に不便」だったり「マイナーすぎることによる将来性の不安」というのも親指シフトを躊躇していた理由だったんですが、これらが「M1チップ搭載Mac」によって問題ないと思えるようになった、というのも大きいかもしれません。
iPadは、多分今後外付けキーボードが欲しくなることはないです。
M1搭載Macが超優秀で大好きすぎて「モバイルPC代わりのiPad」は役割終了。文字をタイプするようなことは、今後全部Mac。
これによって、親指シフトを覚えてもiPadでは使えなくて不便、ということはない。
また、MacのOSもつい最近「バージョン11」になったから、しばらくは大きな変化はないはず。
とすると、少なくともあと4-5年くらいは「Karabiner-Elements」は使えるはずで、KarabinerさえあればMacでの親指シフトはどうとでもなる。(US親指シフトはKarabinerを使った根性のリマッピング)
5年以上先のことなんてどうせわからないから、少なくとも45年、あわよくば10年恩恵を受けられるのであれば、親指シフトという新しい「言語」を習得する価値はあるのかな、と判断しました。
大変合理的な配列だと思うが大変苦労する
そんなことを考えて、2021年の正月は下記にある親指シフトの練習をひたすらに繰り返しておりました。
NICOLA派宣言 | NICOLA 日本語入力コンソーシアム
40-50文字の文章をタイプするのに10分以上かかっていた状態から8時間練習してどうにか大体の配列を思い出せる、というレベルに到達。
実際にある程度配列を覚えてくると、確かにすごく理にかなった配列だな、と感心します。
日本語で多く出てくるであろう文字はきちんと押しやすい場所にあって、無駄な動きが少ない。
押しづらい「Q」「Z」「<」「>」「P」「/」あたりを使う機会をすごく少なくしつつ、なおかつ全部の文字がキーを1回押すだけで入力できる。
小指もそれなりに使うんだけど(を、う、ん、っ、に使う)「A」と「;」から動かさないから苦労は少ないなどなど、ひたすらこの配列には感心しています。
そんなことを感じながら今ここまで、全部親指シフトで入力してるんですが、自分の文字入力が遅すぎてここまで書くのに4時間くらいかかってます。配列を覚えることができるのと、それをすぐに思い出してすぐにタイプできるのは全然別物。とにかく今の自分、タイピング速度がめっちゃ遅いです。8時間程練習では、この程度しか上達しないのか。。。
あまりにも文字入力が大変すぎて、今後は基本音声入力で文章書こう。むしろ親指シフトを練習することが逆に音声入力に慣れるきっかけになるんじゃないか、って感じるレベルで大変です。
この4時間の「執筆」だったり、それ以外の細かい文字入力の実践で、少しずつ早くなってるのは実感できてますが、ローマ字入力というものが自分にとってどれだけ無意識レベルのものになっていたか、というのを思い知らされた出来事でもありました。
(修正含めてここまで5時間)
今週の更新
ごりゅごcastも、ついに子供の幼稚園が始まり、シーズン21を始めることができました。
今年も「今年のテーマ」を考えたのでその方法や過程などをまとめます_586 by ごりゅごcast • A podcast on Anchor
ブックカタリストも毎週金曜日更新です。
ブックカタリスト第03回:功利主義入門 - ブックカタリスト
iPad Workersは毎週月曜日。
1年の振り返りとiPadで年間目標を立てる - iPad Workers Newsletter
あとがき
今年はこんな感じで、(今のところ)以下の3つをテーマに生活していこうと思っています。
ゆっくり、丁寧に、少しずつ効率を上げる
省エネルギーでたくさん書く
ランダム報酬と縁を切る
「たくさん書く」目標に向けて、このNewsletterも(鬱陶しくならないように気をつけながら)もっと充実させていけたらな、と考えています。(PKMに関して、毎週1本整理してなにか書こうと思ってます)
ご意見や感想、アイデアなどあれば、是非コメント欄などで教えてください。
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