こんにちは、ごりゅごcastです。
久しぶりにAppleの新製品発表がありましたね。
AirTagは面白そうで一応試したいとか、iMacが意外に良さそうで欲しいな、とか色々思うところはあるんですが、個人的にはそこの優先度は高くなく、もっとやりたいことがあって、そっちに力を入れています。
そう、多分ここまで何回も出てきている自作キーボードの話です。
先週ははんだ付けをちょっと練習し、俺は、俺が思ってたよりは上手で、これならまあキーボードを作ろうとしてダメにしてしまうことはなさそうだな、と思えるようになりました。
この後、キースイッチとかキーキャップをどうしようか、という段階になっているのですが、その前に今週は「キー配列をどうするか」ということを再度考え直していました。
ブラウザで簡単にキー配列を作り直せる
基本的に、自作キーボードというやつは「自分でいくらでも好きなようにキーの配置ができる」道具です。
自分でプログラムさえ書いてしまえば、本当にいかようにでもキーのカスタマイズというのは実現できるんですが、そういう知識があまりなくても(ある程度の設定をしてしまえば)キーの配列はブラウザ経由でも簡単に変更することができてしまいます。
この画面から、キーをドラッグして並べてやるだけで、どのボタンにどの機能を割り当てるのか、というのを簡単に設定ができます。
その中でも特に特徴的なのが「レイヤー」と「ホールド」という概念。
こういった概念があるおかげで、キー配列沼というのはどこまでも深くなっていきます。
(プログラムを書いてやれば、もっと複雑な連打判定とか同時押しだとかもできるけど、深すぎてそこまでやってないので省略)
この「レイヤー」と「ホールド」があるおかげで、ファンクションキーや矢印キー、数字キーがないようなキーボードでも「ホームポジションのまま」あらゆるボタンが押せるようになるのです。
キーの長押しと短押しで機能が変わる
便利機能の1つが「ホールド」という機能。
キーボードには、コントロールキーやシフトキーという「他と一緒に押して動作するキー」(長押しする)と、タブ、エンター、バックスペースなど基本的に「単独で押すだけのキー」(長押ししない)という2種類の機能キーが存在しています。
この「長押しするキー」と「長押ししないキー」って、それぞれ違うキーを割り当てるのってスペースの無駄だよね。それなら同じキーの長押しと短押しに違う機能割り当てていいんじゃね?って考え出されたもの。
こうすることで単純に、機能キーの数をかなり減らすことができるようになります。
例えばごりゅごの場合↓の親指用ボタンは、ほとんどが短押しと長押しに別の機能を割り当てています。
これで、これまで小指で押していたタブやコントロール、シフトキー、デリートキー、エンターキーなどは全て親指で押せるようになりました。
レイヤーキーでボタンが違うキーになる
ホールドキーがあるおかげで、機能系のキーは大体全部親指で賄えるようになりました。
じゃああとは、数が足りてない数字キーやファンクションキー。
ファンクションキーはまあ「使わない」という選択肢があるとしても、数字キーがないのは流石に不便。
そこで出てくるのが「レイヤー」という概念。
これは「特定のキーを押しっぱなしの状態にすると他のキーが全然違うキーになる」というもの。(正確には、基本キーの上に別配列のレイヤーが重なる)
このレイヤーボタンを押すと、キーの配列がこんな風に変化します。
また、レイヤーはたくさん作れるので、レイヤー2にはこんな感じで数字などを割り当てています。
実は、HHKBにも「Fn」というレイヤーボタンがあるんですが、自作キーボードは「自分の好きな場所に」「好きなだけ」レイヤーボタンを割り当てられる、というのが強みです。
また、多くの人が使っている「シフトキー」も、押すと別の文字を呼び出す「レイヤーボタンの一種」だったりします。
自作キーボードはこのレイヤーにも「無限の自由さがある」という感じ。
(レイヤーは長押しだけでなく、押すたびに機能が入れ替えられる「トグル」にもできる)
あまりにも複雑にしすぎると、自分でも何を押したらどうなるか覚えられん、ということになるわけですが、そこをどこまでも自分の好きなように突き詰められる素晴らしさ。
個人的には、右手のホームポジションのままでカーソルキーを操作出来るようにした、ってのが一番気に入っているところです。
他にも、右手と左手の親指の組み合わせで、Cmd+Option+Ctrl+Shift、みたいな修飾キー全押し、みたいなこともできたりして、これにObsidianのショートカットなどを割り振ってやれば、自分が欲しい機能はほぼ全部キーボード1発。
やりたいことの数が多すぎて沼は深すぎるんですが、これだけでもいつまでもずっとやってられるわ、っていう楽しさにあふれています。
ネイティブで薙刀式を埋め込んでBluetooth接続してiPadで薙刀式入力するとか、そのうち自分用のキーボード設計するとか、まだまだ配列沼が終わってもやりたいことは無限にあるし、年単位で、というか生涯かけて突き詰められる素晴らしいものに出会えました。
ということで今週更新したごりゅごcast関連コンテンツです。
📱iPad Workers
ミニLEDの解説。裏でごりゅごさんがいっぱい勉強して記事の修正をいっぱいしました。
もしもミニLEDディスプレイのiPad Proが登場したら何が変わるのか? - iPad Workers Newsletter
Apple新製品発表の、iPadに関しての詳しい説明。
🆕2021年の新しいiPad ProはLEDが72個から10000個に増加! - iPad Workers Newsletter
iPadにくっつけられる偽物スタイラス。充電はクッソめんどくさいんだけど、くっつけられるのは便利で、ごりゅごが使わせてもらっています。
✏️3000円で買えるApple Pencilみたいなスタイラスペン - iPad Workers Newsletter
🎙Podcastにゲストで出ました
ゆうびんやさんに誘われて、ゆうびんやさんのPodcastでエバーグリーンノートとかそういう感じのことを話しました。
第3回前半「庭に花を咲かせるためのひと手間」ごりゅごさんとEvergreen Notesについて - 独学同好会通信
🎙638.『英語独習法』を読んで大変感銘を受け、逆に基礎の単語のAnkiに戻る
英語独習法 (岩波新書) | 今井 むつみ | 英語 | Kindleストア | Amazon
Learn Better ― 頭の使い方が変わり、学びが深まる6つのステップ
独学大全――絶対に「学ぶこと」をあきらめたくない人のための55の技法
New General Service List Project
語彙力を増やす大作戦
Ankiを使った英語学習が紙より20倍以上効率がいいので是非試してみて欲しい – ごりゅご.com
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🎙639.1日4時間以上働くと生産性が下がる
🧘♂️4時間以上働いたら「生産性が下がる」 - ナレッジスタック
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🎙640.Appleの新製品発表 Podcastの有料プランも登場
iPad Pro 12.9インチの、LEDの数が72個から10000個、というのは驚異的な数字だなー。
Apple TVの新型に触れるのを忘れてました。
AppleもPodcastの有料プランに手を出してきた、というのは、ちょっと試してみたいなーと思ってます。
🎙640.Appleの新製品発表 Podcastの有料プランも登場 by ごりゅごcast • A podcast on Anchor
🎙641.音声入力と薙刀式。入力方式の違いがどう変わるのか
薙刀式を2ヶ月使った感想を話していたら「音声入力と薙刀式」 みたいな話になりました。
薙刀式と分割キーボードによる日本語入力能力の向上 - ごりゅごcast Newsletter
【カタナ式ファミリー】カナ配列「薙刀式」: 大岡俊彦の作品置き場
🎙641.音声入力と薙刀式。入力方式の違いがどう変わるのか by ごりゅごcast • A podcast on Anchor
ブックカタリスト010 アフタートーク
BC010アフタートーク 贈与を受け取ってしまったら語りたくなる - ブックカタリスト
という感じで、今週はほとんどずっとキーボードについて考え続けていた1週間でした。
来週は、自作キーボードを作るにあたり、全てのきっかけを与えてくれたふくさんに再びPodcastに登場していただき、自作キーボードのパーツ選びについてレクチャーしていただく予定です。
外に出られないGWは、家でキーボード作りなどいかがでしょうか?
ごりゅごは現段階での自作キーボードの配列を突き詰めて、なぜこうしたか、というのを言語化して、ブログやニュースレターで公開をしようと計画しています。